サーバー保護(プロテクション)
サーバー保護は、荒らし・乗っ取り・詐欺リンクなどからサーバーを守るモジュールです。設定はサーバー単位で、1 つの Bot で複数のサーバーを運用している場合は、「サーバー別保護設定」にサーバーごとの設定を追加して、それぞれ別の保護内容を持たせられます。
保護はトグルや数値を変えただけでは適用されず、「保存」した時点で反映されます。
保護のアクション(Ban / Kick / Timeout やロックダウン)は取り消しの難しい動作です。「Nuke 閾値」などが低すぎると通常のサーバー整理でも発動し、正常なメンバーまで処罰される可能性があります。まずは緩めの閾値と、オフのままの「自動ロックダウン」で動作を確認し、納得してから少しずつ厳しくしてください。
保護機能と既定値
Anti-Nuke / Anti-Raid / Anti-Scam / Ghost Ping 検知 / 協調スパム / 招待リンク規制 / NG ワード / ブラックホール / 処罰エスカレーションは、いずれも初期状態ではオフです。使う機能をオンにして保存してください。
次の設定はダッシュボードにはありません。Discord 上で /protection settings から設定します。
- 協調スパム・招待リンク規制・NG ワード・ブラックホールの設定
- Anti-Nuke の「観測ウィンドウ」、Ghost Ping の検知条件と処罰
- 各機能の Timeout の長さなど、処罰の細目
- 処罰エスカレーションの規則と、各機能の「回数に含める」「引き上げ」
協調スパム・招待リンク規制・NG ワードはメッセージ本文を読むため、Bot の メッセージコンテンツ インテント が必要です。無効のままでは、オンにしても検知されません。
共通(グローバル設定)
- 「管理者ロール」を持つユーザーは保護の対象外になります。正規の管理者が誤って処罰されないよう、本格運用の前に設定しておくことをおすすめします。
- 「除外チャンネル」に指定したチャンネルは保護の対象外になり、ロックダウンもされません。
- 「ログチャンネル」を設定すると、検知や対処の記録が送られます。
- 保護が発動したメッセージには、経験値の付与・自動応答・AI 応答は行われません。
Anti-Nuke
同じユーザーが「観測ウィンドウ」(既定 60 秒、10〜600 秒)以内に「Nuke 閾値」以上の破壊的操作(Ban / Kick・チャンネル削除・ロール削除など)を行うと、そのユーザーにアクションを実行します。
- 既定: 閾値 5 操作、アクション「Ban」。Timeout を選んだ場合の長さは既定で 24 時間です。
- サーバーのオーナー、Bot 自身、「管理者ロール」を持つユーザー、ホワイトリスト登録者の操作では発動しません。
Anti-Raid
「検知ウィンドウ」内の新規参加者数が「参加数閾値」を超えると、直近に参加したメンバーをまとめて処罰します。すでにサーバーにいるメンバーは対象になりません。
- 既定: 閾値 10 人(2 以上)、検知ウィンドウ 10 秒(5 以上)、アクション「Kick」。Timeout の長さは既定で 1 時間です。
- 「新規アカウント制限 (日)」(既定 0 = 無効)を設定すると、その日数より新しいアカウントだけが対象になります。検知の後にしぼり込むため、実際に処罰される人数は閾値より少なくなることがあります。
- 「自動ロックダウン」(既定オフ)をオンにすると、あわせてサーバーをロックダウンします。
Anti-Scam
詐欺・フィッシングのパターンに一致する URL を含むメッセージを削除し、投稿者にアクションを実行します(既定は 1 時間の Timeout)。free nitro・steam gift・@everyone と URL の組み合わせ・Discord や Steam を装ったドメインのバリエーションなどを検知します。
「カスタムブロックドメイン」で独自のドメインを追加できます(1 回の入力につき最大 500 文字、1 行 1 ドメイン)。URL の www. は取り除いて照合されます。
マスメンション
1 通のメッセージのメンション数が「メンション上限」(既定 5)を超えると、メッセージを削除し、投稿者にアクションを実行します(既定は 1 時間の Timeout)。上限を 0 にすると機能は完全に無効になります。
同じメッセージに詐欺リンクと過剰なメンションの両方が含まれている場合は Anti-Scam が先に処理し、マスメンションの判定は行われません。
Ghost Ping 検知
メンションを含むメッセージが、投稿から「検知ウィンドウ」(既定 5 分、10〜3600 秒)以内に投稿者本人によって削除されると、誰が誰宛てのメンションを消したのかを、そのチャンネルに公開メッセージで知らせます。
- 既定の対処は「削除のみ」で、通知だけを行い処罰はしません。タイムアウト(既定 1 時間)・キック・BAN も選べます。
- 本人が消したかどうかは監査ログで確認します。Bot に「監査ログを表示」権限がないと、処罰を選んでいても処罰されず、投稿者を名指ししない通知だけになります。この場合は管理者などほかの人が消したメッセージも通知されます。権限があれば、ほかの人が消した場合は通知されません。
- 自分自身・Bot へのメンションと、返信したときの自動メンションは数えません。「最小メンション数」(既定 1)未満の投稿は対象外です。
- 「除外ロール」・「管理者ロール」を持つユーザーの削除は無視されます。
協調スパム
複数のアカウントが示し合わせて同じような投稿を撒く荒らしを検知します。既定では、30 秒以内に 3 アカウント以上が、それぞれ 3 通以上・2 チャンネル以上に似た本文を投稿すると検知し、その投稿を削除します。検知条件の数値は変更できます。
既定の処罰は、検知したアカウントそれぞれへの 1 時間のタイムアウトです。「削除のみ」・キック・BAN も選べます。
招待リンク規制
ほかのサーバーへの招待リンクを含むメッセージを削除します。自サーバーの招待リンクは許可されます。dsc.gg・discord.me などの招待用の短縮 URL は行き先を確認できないため、自サーバー宛てでも既定でブロックされます。既定の処罰は「削除のみ」です。
NG ワード
登録した語句を含むメッセージを削除します。既定の処罰は「削除のみ」です。
- 一致方式は「含む」「単語」「正規表現」から選べます。正規表現は 1 サーバー 20 件まで評価されます。
- ひらがなとカタカナの違いを無視する設定は、既定でオンです。
登録できる語句の数は、プランによって決まります。
| Free | Plus | Pro | Max |
|---|---|---|---|
| 50 件 | 200 件 | 1,000 件 | 5,000 件 |
プランを下げても登録済みの語句は消えませんが、上限を超えた分は判定に使われません。
処罰エスカレーション
一定期間内の違反回数に応じて、処罰を自動的に重くします。既定の規則は次のとおりで、/protection settings の「全体設定・処罰」から期間と規則(最大 10 件)を変更できます。
| 過去 30 日間の違反回数 | 処罰 |
|---|---|
| 1〜2 回目 | 各機能で設定したアクション |
| 3〜4 回目 | Kick |
| 5 回目以降 | Ban |
機能ごとの「回数に含める」「引き上げ」の 2 つの設定で、違反回数への数え方と格上げの有無が決まります。
- 「回数に含める」がオンの機能は、検知 1 回が違反 1 回として数えられます。処罰が「削除のみ」の機能でも数えられ、ほかの機能の格上げに影響します。
- 「引き上げ」がオンの機能は、違反回数が規則に達すると処罰が重くなります。処罰が「削除のみ」のときは、オンでも格上げされません。エスカレーションで処罰が軽くなることもありません。
- 「回数に含める」がオフで「引き上げ」がオンの機能は、その検知自体は数えず、ほかの違反の回数だけで格上げを判定します。
| 機能 | 回数に含める | 引き上げ |
|---|---|---|
| Anti-Nuke / Anti-Raid | オフ | 対象外 |
| Anti-Scam / マスメンション | 常に含める | 常に対象 |
| ブラックホール | 常に含める(初回猶予の警告は除く) | 常に対象 |
| 協調スパム | オン | オン |
| 招待リンク規制 / NG ワード | オン | オフ |
| Ghost Ping | オフ(オンでも、監査ログで本人の削除を確認できたときだけ) | オフ |
「オン」「オフ」は既定値で、/protection settings の各機能の設定で切り替えられます。「常に」の機能には切り替えがありません。
違反回数は 処罰記録 から数えるため、Bot を再起動してもリセットされません。エスカレーションを有効にする前の違反と、取り消した記録は数えません。手動の処罰を含めるかは切り替えられます(既定は含めない)。
ブラックホール
指定したチャンネルへの投稿そのものを違反とみなし、投稿者をその場で処罰します。本文を解析しないため、全チャンネルへ無差別にスパムを撒くアカウントを 1 通目で止められます。
| 設定項目 | 既定 | 補足 |
|---|---|---|
| 「投稿禁止チャンネル」 | 未設定 | 1 回の操作で最大 25 件ずつ追加 |
| 「対処方法」 | BAN | BAN / キック / タイムアウト |
| 「投稿を削除」 | オン | |
| 「初回猶予」 | オフ | オンにすると初回は警告だけにとどめ、2 回目から処罰します |
| 「除外ロール」 | 未設定 | 1 回の操作で最大 10 件ずつ追加 |
- 指定したチャンネル配下のスレッドへの投稿も対象です。
- グローバル設定の「除外チャンネル」より優先され、除外チャンネルに含まれていても発動します。
- サーバーのオーナー、管理者権限を持つメンバー、「管理者ロール」・「除外ロール」を持つメンバー、ホワイトリスト登録者は対象外です。
- 既定の BAN は過去 1 日分のメッセージを削除するため、ほかのチャンネルに撒かれた投稿もあわせて消えます。
ホワイトリスト
信頼できるユーザー(管理用の Bot やスタッフなど)を、特定の保護の対象外にできます。登録はサーバーごと・機能ごとです。ダッシュボードでは Anti-Nuke・Anti-Raid・Anti-Scam・Auto-Mod・Ghost Ping・Mass Mention を選べます。協調スパム・招待リンク規制・NG ワード・ブラックホールの対象外にする場合や、1 件の登録ですべての保護の対象外にする場合(全て)は、/protection whitelist をお使いください。
登録できる件数は、サーバーごとの合計でプランによって決まります。
| Free | Plus | Pro | Max |
|---|---|---|---|
| 25 件 | 100 件 | 500 件 | 無制限 |
コマンド
いずれも Discord の管理者権限を持つユーザーが実行でき、応答は本人にだけ表示されます。誰が使えるかの設定は コマンド権限設定の使い方 をご覧ください。
| コマンド | できること | Bot に必要な権限 |
|---|---|---|
/protection settings | 保護機能の設定パネルを開きます | — |
/protection lockdown | テキストチャンネルを一括でロック・解除します | チャンネル管理 |
/protection cases | 保護機能による処罰記録を表示します。モデレーション機能が無効でも使えます | — |
/protection whitelist | ホワイトリストに追加・削除します。対象機能は Anti-Nuke / Anti-Raid / Anti-Scam / Mass Mention / Ghost Ping / 協調スパム / 招待リンク規制 / NG ワード / AutoMod / Black Hole / 全て から選びます | — |
/protection automod | 保護設定に合わせて Discord の AutoMod ルールの作成を試みます。現在準備中で、実行してもルールは作成されません | サーバー管理 |
ロックダウン
/protection lockdown を enabled: true(既定)で実行すると、除外チャンネルを除くすべてのテキストチャンネルで @everyone の送信権限(send_messages)を無効にし、false で元に戻します。閲覧権限など他の権限は変更しません。
チャンネルごとに約 0.1 秒の間隔をあけて処理するため、チャンネル数が多いと完了まで時間がかかります。失敗したチャンネルがある場合は、完了メッセージにその数と理由が表示されます。
認証(Verification)
新しく参加したメンバーが人間であることを確認してからロールを付与する機能です。設定と動作は 認証 をご覧ください。
うまくいかないとき
- 保護のアクション(Ban / Kick / Timeout やロックダウン)を行うには、Bot に対応する権限が必要です。権限が足りないとその処理だけが失敗し、他の機能には影響しません。
関連ページ
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