Bot 機能(モジュール)

サーバー保護(プロテクション)

サーバー保護(プロテクション)は、荒らし・乗っ取り・詐欺リンクなどからサーバーを守るための保護モジュールです。Anti-Nuke(乗っ取り対策)・Anti-Raid(大量参加対策)・Anti-Scam(詐欺リンク対策)・Auto-Mod(自動モデレーション)・Ghost Ping 検知・マスメンション対策などを、サーバーごとに個別に設定できます。

設定はサーバー単位で管理します。1 つの Bot で複数のサーバーを運用している場合は、サーバーごとに「保護設定」を追加して、それぞれ別々の保護内容を持たせられます。

サーバー保護は本来プレミアム向けの機能ですが、ベータ版のあいだは全ユーザーに無料でプレミアムが付与されているため、追加の費用なくご利用いただけます(ベータ終了後はプレミアム限定になる予定です)。

サーバー保護ページを開く

ダッシュボードで対象の Bot を開き、メニュー(サーバー管理グループ)から「サーバー保護」を選び、ページ上部の「機能の有効化」をオンにします。

コマンド権限設定

「/protection setup」「/protection automod」「/protection lockdown」「/protection whitelist」の 4 つのコマンドについて、それぞれ「コマンドを有効化」「個別権限設定を有効化」「Discord権限より個別設定を優先」を設定できます。「Discord権限より個別設定を優先」をオンにすると、Discord 側の既存権限よりも BotShade 独自の権限設定が強制適用されます。設定の考え方はコマンド権限設定の使い方をご覧ください。

サーバー別保護設定

「サーバー別保護設定」セクションでは、保護を有効にしたいサーバーを追加して、それぞれの設定を作ります。

新しい保護設定を追加する

「新しい保護設定を追加」を開き、「対象サーバー」の選択欄から保護を設定したいサーバーを選んで「追加」をクリックします。一覧は検索でき、サーバーが見つからないときはサーバー ID を直接入力して「適用」で指定することもできます。同じサーバーを重複して追加することはできません。

追加した設定は、各項目の削除ボタンから取り消せます。

保護機能トグル

追加したサーバーの項目を開き、「保護機能トグル」でそのサーバーで使いたい保護をオン・オフします。「Anti-Nuke」「Anti-Raid」「Anti-Scam」「Ghost Ping 検知」の詳細設定は、機能をオンにすると設定できるようになります。

保護機能説明
「Anti-Nuke」破壊的行為(大量チャンネル削除・ロール削除等)を検知して対処します。
「Anti-Raid」短時間の大量参加を検知してロックダウンします。
「Anti-Scam」詐欺・フィッシングリンクを検知してブロックします。
「Auto-Mod」不適切コンテンツを自動検出します。
「Ghost Ping 検知」削除されたメンションを検知して通知します。
「処罰エスカレーション」繰り返し違反したときに、処罰を自動的に重くしていきます。

グローバル設定

「グローバル設定」は、そのサーバーの保護全体に共通する設定です。

設定項目内容
「ログチャンネル」保護による検知や対処の記録を送るテキストチャンネルを選びます。
「管理者ロール」このロールを持つユーザーは保護の対象外になります。
「除外チャンネル」保護の対象から外したいチャンネルを指定します。複数指定できます。

Anti-Nuke 設定

Anti-Nuke は、短時間に大量のチャンネル削除・ロール削除といった破壊的な操作(いわゆる「Nuke」)を検知して対処する機能です。

設定項目内容
「Nuke 閾値」短時間にこの数以上の破壊的操作を検知すると、アクションを実行します(1 以上)。
「アクション」検知時に実行する処罰を選びます(「Ban」「Kick」「Timeout」)。

Anti-Raid 設定

Anti-Raid は、短時間に多数のアカウントがいっせいに参加する「荒らし参加(Raid)」を検知して対処する機能です。

設定項目内容
「参加数閾値」検知ウィンドウ内にこの人数が参加すると発動します(2 以上)。
「検知ウィンドウ (秒)」参加数を数える時間の長さです(秒単位、5 以上)。
「アクション」検知時に実行する処罰を選びます(「Ban」「Kick」「Timeout」)。
「新規アカウント制限 (日)」アカウント作成から、この日数より新しいアカウントの参加をブロックします(0 で無効)。
「通知ロール」Raid を検知したときに通知するロールを選びます。
「自動ロックダウン」Raid 検知時に、サーバーを自動でロックダウンします。

Anti-Scam 設定

Anti-Scam は、詐欺・フィッシングのリンクを検知してブロックする機能です。

設定項目内容
「アクション」詐欺リンクを検知したときに実行する処罰を選びます(「Ban」「Kick」「Timeout」)。
「除外チャンネル」Anti-Scam の対象から外したいチャンネルを指定します。複数指定できます。
「カスタムブロックドメイン」自分でブロックしたいドメインを追加で登録します。

カスタムブロックドメインを追加する

「カスタムブロックドメイン」の入力欄にドメイン(例: example.com)を入力し、「追加」または Enter キーで登録します。

マスメンション設定

「マスメンション設定」は、1 通のメッセージに過剰なメンションを含める荒らし行為への対策です。

設定項目内容
「メンション上限」1 メッセージ内のメンション数がこの値を超えると、アクションを実行します(1 以上)。
「アクション」上限を超えたときに実行する処罰を選びます(「Ban」「Kick」「Timeout」)。

Ghost Ping 設定

Ghost Ping(ゴーストピン)とは、メンションを含むメッセージを送ってすぐ削除し、相手に通知だけを残す行為のことです。

設定項目内容
「除外ロール」これらのロールを持つユーザーのゴーストピンは無視します。複数指定できます。

ホワイトリスト管理

「ホワイトリスト管理」では、信頼できるユーザーを特定の保護の対象外にできます。たとえば、管理用の Bot や信頼するスタッフが誤って処罰されないようにしたいときに使います。

ホワイトリストはサーバーごと・機能ごとに登録します。1 人のユーザーを複数の機能でホワイトリストに入れたい場合は、機能ごとに追加してください。

ホワイトリストに追加する

「ユーザーID」の欄に対象ユーザーの Discord ユーザー ID を入力し、「対象機能」で対象外にしたい保護を選んで「追加」をクリックします。選べるのは「Anti-Nuke」「Anti-Raid」「Anti-Scam」「Auto-Mod」「Ghost Ping」(ゴーストピン)、「Mass Mention」(マスメンション)です。同じユーザー・同じ機能の組み合わせを重複して登録することはできません。

登録済みの項目は、一覧の削除ボタンで取り消せます。

設定を保存する

保護はトグルや数値を変えただけでは適用されません。未保存バーの「保存」をクリックすると設定が保存され、保護に反映されます。「破棄」を選ぶと変更前の状態に戻せます(保存バーの共通操作はモジュールの基本と共通操作を参照)。

コマンド一覧

サーバーで実際に使えるコマンドは次のとおりです。いずれもサーバーの管理者権限を持つユーザーが実行でき、応答は実行した本人だけに見える形(エフェメラル)で返ります。

コマンドできること必要な権限
「/protection setup」保護機能の設定パネルを開きます。すべての保護機能の状態を確認し、各サブパネルから詳細を設定できます。管理者
「/protection lockdown」サーバーのテキストチャンネルを一括でロック・解除します(後述の「ロックダウン」を参照)。管理者+Bot に「チャンネル管理」権限
「/protection whitelist」ユーザーを保護の対象外(ホワイトリスト)に追加・削除します。action(add / remove)、対象ユーザー、対象機能(antinuke / antiraid / massmention / automod / all)を指定します。管理者
「/protection automod」サーバーの保護設定に合わせて Discord の AutoMod ルールの作成を試みます。管理者+Bot に「サーバー管理」権限
「/verification setup」認証(Verification)システムの設定パネルを開きます。管理者

「/protection automod」は現在準備中の機能で、実行しても Discord の AutoMod ルールはまだ作成されません。

実際の動作と既定値

各機能の初期状態と既定値は次のとおりです。

  • Anti-Nuke / Anti-Raid / Anti-Scam / Ghost Ping 検知 / 処罰エスカレーション / 認証(Verification)は、いずれも初期状態ではオフです。使いたい機能を設定パネルまたはダッシュボードで明示的にオンにして保存する必要があります。
  • 「マスメンション(メンション上限)」の初期値は 1 メッセージあたり 5 件です。上限を超えたメンションを送ったユーザーが対象になります。「メンション上限」を 0 にすると、この機能は完全に無効になります。
  • 「Nuke 閾値」の初期値は 1 分間に 5 操作です。同じユーザーが 60 秒以内に 5 件以上の破壊的操作(Ban / Kick・チャンネル削除・ロール削除など)を行うと発動します。既定のアクションは「Ban」です。
  • 「参加数閾値」の初期値は 10 人、「検知ウィンドウ」の初期値は 10 秒です。10 秒以内に 10 人以上が参加すると Anti-Raid が発動します。既定のアクションは「Kick」です。
  • 「新規アカウント制限(日)」の初期値は 0(無効)です。0 のままなら、アカウント作成日に関わらずすべての参加者が対象になります。1・7・30・90 などを指定すると、その日数より新しいアカウントだけにしぼり込めます。
  • 「自動ロックダウン(Anti-Raid)」の初期状態はオフです。オンにすると、Raid を検知したときにサーバーが自動でロックダウンされます。
  • Anti-Scam とマスメンションの既定のアクションは「Timeout(1 時間)」です。
  • 認証(Verification)の既定の方式は「ボタン方式」です。ボタンを押すだけで認証が完了します。もう一つの方式として「計算クイズ方式」を選べます。

それぞれの機能が発動するとき

  • Anti-Nuke: 同じユーザーが 60 秒以内に閾値以上の破壊的操作を行うと、そのユーザーに設定したアクション(Ban / Kick / Timeout)を実行します。サーバーのオーナーや Bot 自身の操作では発動しません。「管理者ロール」を設定している場合、そのロールを持つユーザーも対象外になります。
  • Anti-Raid: 検知ウィンドウ内の参加者数が閾値を超えると、直近に参加したメンバーをまとめて Kick / Ban / Timeout します。「自動ロックダウン」がオンなら、あわせてサーバーをロックします。すでにサーバーにいるメンバーは対象になりません(新規参加だけを数えます)。
  • Anti-Scam: 詐欺・フィッシングのパターンに一致する URL を含むメッセージを検知すると、メッセージを削除し、ユーザーに設定したアクションを実行します。free nitrosteam gift@everyone と URL の組み合わせ・Discord や Steam を装ったドメインのバリエーションなどを検知します。「カスタムブロックドメイン」で独自のドメインを追加でき、URL の www. は自動的に取り除いて照合されます。
  • マスメンション: 1 通のメッセージに含まれるメンションが「メンション上限」を超えると、メッセージを削除し、ユーザーに設定したアクション(既定は 1 時間の Timeout)を実行します。
  • Ghost Ping 検知: メンションを含むメッセージが、投稿から 5 分以内に投稿者本人によって削除されると、誰が誰宛てに送ったメンションを消したのかを公開メッセージで知らせます。「除外ロール」を持つユーザーの削除は無視されます。
  • 処罰エスカレーション: オンにすると、同じユーザーの違反が積み重なるごとに処罰が自動的に重くなります。1〜2 回目は設定したアクション、3〜4 回目は Kick、5 回目以降は Ban になります。Anti-Scam とマスメンションの違反が対象です。違反回数は Bot が一時的に記録しているもので、Bot の再起動時にリセットされ、サーバーごとに別々に数えられます。

ロックダウン

「/protection lockdown」は、サーバーのテキストチャンネルをまとめてロック(または解除)するコマンドです。enabledtrue(初期値)にすると、除外チャンネルを除くすべてのテキストチャンネルで @everyone の送信権限が無効になり、false にすると送信権限が元に戻ります。

ロックダウンは送信権限(send_messages)だけを変更し、チャンネルの閲覧権限など他の権限はそのまま維持します。「除外チャンネル」に登録したチャンネルは対象外です。

ロックダウンを実行するには、Bot に「チャンネル管理」(Manage Channels) の権限が必要です。

認証(Verification)

認証(Verification)は、新しく参加したメンバーが人間であることを確認してからロールを付与する仕組みです。「/verification setup」で設定パネルを開き、有効・無効の切り替え、方式の選択(ボタン方式 / 計算クイズ方式)、付与するロール、認証パネルを送るチャンネルを設定します。設定後は「認証パネルを送信」で、メンバーが操作するパネルをチャンネルに送れます。

  • ボタン方式: メンバーがボタンを押すと、すぐにロールが付与されます。
  • 計算クイズ方式: メンバーに簡単な計算問題(1〜99 と 1〜9 の足し算・引き算・掛け算)が出題されます。回答は整数で入力し、間違えてもやり直せます。
  • 付与するロールが設定されていないと認証は失敗します。認証を使う前に、必ずロールを設定してください。

方式の切り替えは、切り替えた後に新しく送信する認証パネルにだけ反映されます。すでに送信済みのパネルは、それまでの方式のまま動作するため、方式を変えたときは認証パネルを送り直してください。

上限とクールダウン

各機能で使われる主な時間幅や上限は次のとおりです。

項目
Anti-Nuke の集計時間60 秒(この時間内の操作だけを数えます)
Anti-Raid の検知ウィンドウ既定 10 秒(設定で変更可能)
Ghost Ping の検知時間投稿から 5 分以内
Timeout の長さ(Anti-Scam / マスメンション)1 時間
Timeout の長さ(Anti-Raid)1 時間
Timeout の長さ(Anti-Nuke)24 時間
カスタムブロックドメインの入力1 回の入力につき最大 500 文字(1 行 1 ドメイン)
計算クイズの出題範囲1 つ目の数は 1〜99、2 つ目の数は 1〜9
  • ロックダウンでは Discord の制限を避けるため、チャンネルごとに約 0.1 秒の間隔をあけて処理します。チャンネル数が多いと完了まで少し時間がかかることがあります。
  • 「除外チャンネル」と「Ghost Ping の除外ロール」は、登録できる数に実用上の上限はありません。

表示されるメッセージ

保護機能やコマンドが動作したときに表示される主なメッセージです。プレースホルダ({user} などの部分)は実際のユーザー名やチャンネル数などに置き換わります。

  • Anti-Scam が詐欺リンクを検知したとき(チャンネルに表示、約 5 秒で自動削除): {user} スキャムリンクを検出しました。メッセージを削除しました。
  • マスメンションを検知したとき(チャンネルに表示、約 5 秒で自動削除): {user} 大量メンションを検出しました。メッセージを削除しました。
  • Ghost Ping を検知したとき(チャンネルに表示):
👻 Ghost Ping Detected! Author: {author} Mentions: {list}
  • ロックダウンしたとき: 🔒 ロックダウン完了: {X}チャンネルで `@everyone` の送信権限を無効化しました。
  • ロックダウンを解除したとき: 🔓 ロックダウン解除: {X}チャンネルの送信権限を復元しました。
  • Bot にチャンネル管理の権限がないとき: ❌ Botに `チャンネル管理` (Manage Channels) の権限がありません。
  • ホワイトリストに追加したとき: ✅ {user} を{feature}のホワイトリストに追加しました。
  • ホワイトリストから削除したとき: 🗑️ {user} を{feature}のホワイトリストから削除しました。
  • 認証(ボタン方式)が完了したとき: ✅ 認証が完了しました! {role} を付与しました。
  • 認証(計算クイズ方式)に正解したとき: ✅ 正解です!認証が完了しました。 {role} を付与しました。
  • 計算クイズに間違えたとき: ❌ 不正解です。もう一度やり直してください。
  • すでに認証済みのメンバーがボタンを押したとき: 既に認証済みです。
  • 付与するロールが未設定のとき: エラー: 付与するロールが設定されていません。管理者に連絡してください。

保護による検知や対処は、「ログチャンネル」を設定している場合、その記録も送られます。

注意点・うまくいかないとき

  • 正規の管理者が誤って処罰されないよう、本格運用の前に「管理者ロール」を設定しておくことをおすすめします。ホワイトリスト登録済みのユーザーも Anti-Nuke の対象外になります。
  • Anti-Raid で「新規アカウント制限(日)」を設定している場合、検知の後にアカウント作成日でしぼり込むため、実際に処罰される人数は閾値より少なくなることがあります。
  • マスメンションは「メンション上限」を 0 にすると完全に無効になります。アクションだけを設定していても、上限が 0 の間は機能しません。
  • 同じメッセージに詐欺リンクと過剰なメンションの両方が含まれている場合は、Anti-Scam の処理が先に行われ、その時点でマスメンションの判定は行われません。
  • Ghost Ping は、投稿者本人が 5 分以内に削除した場合だけ検知します。管理者が削除した場合や、5 分を過ぎてから削除した場合は通知されません。
  • 「Discord権限より個別設定を優先」をオンにしている場合などを除き、保護のアクション(Ban / Kick / Timeout やロックダウン)には Bot 側に対応する権限が必要です。権限が足りないと、その処理は失敗し、他の機能には影響しません。
  • ロックダウンに失敗したチャンネルがある場合は、完了メッセージに失敗したチャンネル数とその理由が併せて表示されます。

保護のアクション(Ban / Kick / Timeout やロックダウン)は取り消しの難しい破壊的な動作です。「Nuke 閾値」などが低すぎると通常のサーバー整理でも発動し、正常なメンバーまで処罰される可能性があります。まずは緩めの閾値と、オフのままの「自動ロックダウン」で動作を確認し、納得してから少しずつ厳しくしてください。

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